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amebaブログに投稿した記事を編集して再掲しております。
MG 1/100 MSN-06S シナンジュVer.Ka
このキット、発売前から予約して購入したものでして、2008年12月28日に受け取っていたのです。
少し組んだだけで放り出してしまっていたのですが、2022年からちょこちょこと再開、なんと14年半越しでの完成となりました。
私の場合、大して技術も経験もないのにあれもやりたい、これもやりたいと過大な目標をもってしまいがちで、結果的に面倒くさくなって放り出す、というパターンが多かったのです。
このキットの再開以降は「とにかく完成させる」を目標に、多少失敗しようが気にせずに進めてここまで来ることができました。
失敗ポイント
「10S」のデカールを貼る際に黒の塗料が大きめに剥げてしまいました。
ラッカー系金色の上にエナメル系黒を塗って黒を拭き取る手法だったのですが、エナメル塗膜の弱さを考えずにデカール固定用粘着テープを貼ってしまったのが原因です。
さらに、細い金モール部分のマスキングが下手でかなりガタガタに…。
リタッチして修正すべきなのですが「離れて見れば気にならない」と割り切ることにしました。
この割り切りができるようになったことが、ある意味での成長ですw
引きで見れば気にならない(と言い張る)
拡大してしまうと他のアラがいくらでも見つかるので、出来るだけ見ないようにします。
ガンダムマーカーエアブラシとの出会い
以前からエアブラシ+コンプレッサーは所有していたのですが、塗装前後の準備と後始末が面倒、思ったほどうまく塗れない、といった理由で、2〜3体塗装しただけで使わなくなっていました。
それが2023年になって ガンダムマーカーエアブラシ(以下ガンマカエアブラシ)の存在を知り「これくらいの手間で済むなら継続できるかも」と考え、早速一式購入しました。
※以降の話はすべて「エアブラシ専用替え芯」を使う前提です。
ガンマカエアブラシの良いところ
まず、仕上がりはかなり良いです。
過去に私が通常のエアブラシで塗ったものよりも、遥かに良い出来になりました。
作業性についても、マーカーをうまくセット出来てしまえば、かなり快適に塗っていくことが出来ます。
特に、塗り終えた後の片付けがとにかく簡単です。
ハンドピースからマーカーを外して蓋をするだけなので、基本的に掃除の類は不要です。
色の変更もマーカーを変えるだけですから、洗浄が不十分で色が混ざっちゃった、といったこともありません。
悪いところ
新たに塗り始める、インク切れ(マーカー先端を押してインクを出す)、色の変更、これらの操作のたびにマーカーの位置調整を行う必要がある訳ですが、この調整が非常に難しいです。
かんたんに再調整できることも少なくないですが、酷いときは10分かかってもうまくいかない、といったこともありました。
具体的には、インクが全く出ない、粒が飛ぶ、インクが出すぎる、いろいろなケースがありました。
位置調整だけでなく、インクを出しておく量にも左右されます。
ネットで調べたり自分でも試行錯誤しましたが、MGキット一体を塗り終えてもコツをつかめないままでした。
ガンマカエアブラシへの結論
マーカーの位置調整が難しい、というところさえ我慢できるのであれば十分に使える、となります。
位置調整に多少手こずったとしても、マーカーを手塗りするのとは別次元の仕上がりが得られます。
特に、以下のような方にはおすすめです。
・環境的に匂いの強い溶剤が使えない
・塗装にまとまった時間を取れない
・塗料の濃度調整が苦手
失敗ポイント
塗装後の本体を素手でベタベタ触ったあと、そのままタンク部を触ったために赤い塗料が付いてしまいました。
トップコートをすればこういうことも防げるのでしょうが、ガンマカの上にトップコートを塗るのは難しい、という話もあるので、未実施です。
ドライデカール
ドライデカール貼り付けの場所合わせにはかなり手こずりました。
作業手順としては、
1. ドライデカールを必要なサイズにカット
2. カットしたデカールより一回り大きく切ったテープをデカールの表に貼る
3. 2のテープをピンセットでつまんで目的の位置に合わせる
4. テープを押さえて固定
5. ズレないように気をつけながらこすって転写
という流れで行いました。
が、
手順3:手ブレのせいで狙った位置に置けない
手順4:手ブレやデカールの弾力のせいで押さえる時にズレる
といったことが多かったです。
解決策の一部
手順4で「一度に固定しようとせず、軽く押さえながら微調整する」と良いのですが、テープが小さめだと指に隠れて位置が確認できません。
「テープを大きめ(長め)にし、デカール本体から離れた位置で仮止めしながら微調整する」とデカール位置を目視しながら位置合わせできます。
絵にするとこう。
この方法、広い平面に対しては効果的ですが、凹凸が大きかったり狭い場所ではうまくいきません。
先に貼ったデカールにテープが重なるとデカールが剥がれてしまうので、それを避けるためにテープの余白をどちらに持ってくるか、なども考える必要があります。
さらに、MGシナンジュはデカールが全部で200枚くらい(ナンバリングが150近く、同一番号で複数枚も多数)あるので、一枚一枚にそれほどの気を配りながら作業するのは現実的では無いかな、と思います。
結局、どうしたか
・重要度が高いデカールは、地道に気が済むまで位置合わせをやり直す
・それ以外はこだわりすぎず、ほどほどでOKと割り切る
です。
やはり割り切りは重要。
位置合わせ以外にも、
・デカールの裏表を間違えてテープを貼ってしまい、駄目にする
・強くこすり過ぎて駄目にする(説明が難しい…とにかく、力は入れ過ぎないように)
・貼り終えたデカールの上にうっかりテープを貼ってしまい、剥がれる
・きちんと貼ったつもりが、いつの間にか剥がれ落ちている
・貼りきれていないうちに台紙を剥がしてしまい、欠ける
・貼る位置を間違える(左右の間違いなど)
などなど、200枚も貼っていればミスはたくさん発生しますよね…。
感想
ドライデカールを貼る作業自体が初めてでしたが、満足度は高いです。
まるで印刷してあるかのような仕上がりになるので、プラモデルではなく「組立塗装済みで売られている商品」を見ているような感覚です。
作業前は200枚も貼るのかと気が重かったのですが、終わってみると「情報量を増やす」ことによる効果がこれほど高いのか、と感心しました。
MGシナンジュの塗装レシピ
装甲:
XGM-03P ガンダムマーカーEX ロイヤルメタレッド
キット全体で2本使用
フレーム:
GM38 ファントムグレー
GM39 ジオングレー
(GMS108 ガンダムマーカー ジオン軍6色セット より)
どこにどちらを使ったのかは記憶になく…
ビームライフル:
XGM05 ガンダムマーカーEX ヘビーガンメタリック
パイプ、バーニア:
XGM02 ガンダムマーカーEX シャインシルバー
タンク:
XGM01 ガンダムマーカーEX ニューホワイト
塗った意味があったのかはかなり疑問
モノアイ:
GM154 メタリックセット グリーン
(GMS121 ガンダムメタリックマーカーセット より)
以下は通常のエアブラシを使用
エングレービング(金部分):
ガイアカラー 132 パールゴールド
袖(黒部分):
タミヤカラー エナメル塗料 X-1 ブラック
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